共生社会を目指す

共生社会/チームワークあふれる社会について考える

復活の日

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復活の日とは大げさですが、noteをこちらでも投稿してみます。

コロナ騒ぎで、なぜか重たい不安感に囚われてしまいnoteに手につかなかったんですよね。
なお本業と複業は“頑張って”ちゃんとやってた(はず)。

この間には、相模原障害者施設殺傷事件の判決があったり、
東日本大震災後10年目に入ったり、
いろいろ考えさせることがあったのですが、その時ですら発信できなかったです。

1、 セーフティネット

さて、このように世の中が騒がしくなってくると、
影響を大きく受けるのは、「社会的弱者」といわれている人々です。

今回の場合、まずネット喫茶閉鎖に伴い、ネカフェ難民がいきなり路上に放り出されたこと。
その後、自治体がホテルを手当てしたとのことですが、短期間だったはず。
NPOの炊き出しも軒並み中止に。
今はどうなっているのでしょう。あまり報道されてないようです。

そして、自粛期間には、学校も止まり、職場へも行けないことで、
虐待やDV被害者が、いきなり加害者と長期間自宅に居ざるを得なくなりました。
また、外部の支援者(行政など)も、電話を掛けるのが精いっぱいで、
実際のかかわりができなくなってしまったとのこと。

非正規の方々を中心に、職を失う方も多数でている。

皆が生きるのに、より必死な時代に、人を切り捨てる社会の怖さを感じました。
自分のように中高年にもなると、痴ほう症など、切り捨てられる側になることが目の前にぶら下がってます。

困った人達がすべて救われるという完璧な社会は存在しないと思います。
それより、困った人の声が拾い上げられ、それを何とかしようとする人々が
集まり支援できる社会がよいな、と思います。

2、 官民連携プラットフォーム

皆が幸せに生きていける社会を「チームワークあふれる社会」とか「共生社会」と
呼んで、そこを目指している松村です。

そこではセーフティネットは重要な要素となるのですが、
これは行政だけで完結するものではありません。

行政は困った人の声を拾い上げる機能は不完全ですし(基本窓口に行かないと聞いてくれない)、障害者や要介護者のケアをするのは民間事業者です。

セーフティネットに必要になるのが、官民が連携したプラットフォームなのです。
そこでは、困った人の声が拾い上げられ、効率的に情報が共有され、
必要な支援が検討・実行されることになります。

全国で少しづつですがこのような動きは進んできております。
松村が関わっているところでは、
愛媛県西予市では高齢者の地域包括ケアで、
大阪市生野区京都府南丹市岩手県陸前高田市では虐待児童の支援で、
東京某区では全世代型の地域包括ケアで(そのうち公開したい)
官民連携のプラットフォームが形作られてきております。

3、 情報共有と幸せに生きること

先日、自分が勤めるサイボウズカンブリア宮殿に出ましたが、
村上龍氏が最後にこうコメントをされました。
「情報共有は手段ではなく目的。誰かと情報を共有するために私たちは生きているのかもしれない
「(情報共有が進む社会を目指す)サイボウズは人を幸福にしている。

よく「人(社会)とのつながり」が大事といわれますが、
かねてより「つながり」って具体的に何なのか、モヤモヤしておりました。

村上氏のコメントを聴いて、
「ああ、つながりって、他人と情報共有することなのかもしれないな」
と思いました。

前出の官民連携プラットフォームは、主に支援者間での情報共有なんですが、これにより、支援者一人ひとりの幸せにも繋がっているように感じます。

また、障がい者と支援者間でも情報共有が行われています。
「金銭管理が合いました」「先週は休まず通えました」「悪天候の日は体調が悪いです」「薬は半分しか飲めませんでした」などなど。

一方的な情報伝達ではなく、関係する人達が情報を伝えあう、相互理解しあう情報共有は、幸せにつながる支援の一つかもしれません。

弱者を切り捨てないことが、皆が幸せになる社会につながる。

最後に、本業の宣伝です。
8月6日に、児童虐待防止の取組にサイボウズのキントーンを使っていただいている上記3自治体の方々にご登壇いただくセミナー

topics.cybozu.co.jp

を開催します。
ご関心がある児童虐待防止の関係者の方のご参加をお待ちしております。